動物供養式を行いました
2020.11.26
11月24日(火)12時半より、令和2年度仁愛大学動物供養式を衆会ホールにて行いました。本供養式は、研究・教育に貢献した実験動物の生命の尊厳に対する敬意及び感謝の念を表するため、動物実験委員会が主催して毎年開催しているものです。
当日は、関係教員・代表学生約20名の参列のもと、田代学長より、「仏教では、人間も動物もすべて平等の命と見ます。しかし、人間は自分の命を維持するために、他の生き物の命を奪わなければならない宿業を背負っている。それで、その痛みや罪悪性を自覚し、命を奪ったものに対して報恩感謝することが、このような仏事の本来の意味である。動物供養式に参加することを通して、命に対する敬虔な思いを改めて深めていただければありがたい」との言葉が述べられました。
引き続き、教員代表挨拶として動物実験委員長の鳴瀨碧教授より、「研究のために犠牲になられた多くの実験動物に対し、私たちの研究成果が実験動物の命の上に成り立っていることに感謝と敬意を表し、より一層今後の研究・教育活動に従事していきたい」との謝辞が述べられました。読経開始後に、参列者が焼香し、厳粛に式事が執り行われました。
令和2年度日本理科教育学会北陸支部大会が、仁愛大学共催で開催されました
2020.11.17
2020年11月7日、令和2年日本理科教育学会北陸支部大会は、当初、仁愛大学を会場にして開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインによる口頭発表のみで開催されました。
大会実行委員長は本学人間生活学部子ども教育学科の西出和彦教授。
オープニングセミナーでは、文部科学省視学官の藤枝秀樹氏に「これからの理科教育に向けて、私が想うこと」と題して、熱く語っていただきました。
現在進行中の「戦後最大の教育改革」と称される教育改革のエッセンスと藤枝先生のこれからの理科教育に対する熱い思いを、参加者の皆様に語りかけるようにお話いただきました。
ランチョンセミナーは、名古屋大学大学院教授の田中実氏に「生物学が教える新たな性の理解 〜メダカの性決定の研究から〜」と題してお話していただきました。
メダカの卵巣に精子が形成される!性とは一体何なんだろうか。
最新の科学が追求する「性とは何か」というテーマに多くの参加者の興味が惹きつけられました。
一般発表22件、大会参加者72名。
日本理科教育学会では、全国大会をはじめ、多くの支部大会が口頭発表を見送る中、北陸支部大会ではZoomによるオンライン開催を決定。さまざまな不測のトラブルを想定しながら準備を進め、ほぼ予定通り無事に開催することができました。
WEB OPEN CAMPUSを開催しました!!
2020.10.29
こんにちは。入学・広報センターです。
10月26日(月)18:30~WEB OPEN CAMPUSを開催しました!
たくさんの方に視聴いただき、ありがとうございました。
当日の様子を少しご紹介します。
「Jin-Ai Cafe」
各学科の学生が1名ずつ集まって、座談会形式でキャンパスライフについて楽しく語りました。
参加者の方からも多くの質問をいただき、盛り上がっていました♪
視聴者の方からはこんな風に見えていました。
その後、「インターネット出願講座」と「質問コーナー」を実施。
インターネット出願の動画は近日HPに公開予定ですので、見逃した方も是非チェックしてください。
参加者の方からは、
「先輩方の学校生活の様子や、入試時の試験や面接のことを詳しく聞けてとても良かったです。受験に対しての不安な気持ちが少しおさまりました。先輩方のリアルなアドバイスは、自分にとって心強いものになりました。」「インターネットでの出願は初めてでやり方が分からなかったので、教えてもらうことが出来て良かったです。細かい所まで教えてもらうことができたので心配することなく出願ができそうです。とても参考になりました。」等の感想をいただきました。
ご参加いただいた皆さん、学生の皆さん、ありがとうございました!
さらに詳しく相談したいという方は、WEB個別相談を受け付けておりますので、お気軽にお申し込みください。
お申し込みはこちらから
WEB OPEN CAMPUS準備中!
2020.10.09
こんにちは。入学・広報センターです。
10月26日(月)開催のWEB OPEN CAMPUSに向けて、当日「Jin-Ai Cafe」に参加してくれる学生と先生で打ち合わせを行いました♪
初顔合わせで少し緊張ぎみでしたが、全員4年生ということもあり卒業論文のことや部活の話等で盛り上がりました。
参加者の皆さんに、仁愛大学の良さや雰囲気を少しでもお伝えできるような企画にしたいと思っています!
お申し込みフォームからは、質問や聞いてみたいことを入力できますので、是非この機会にご参加ください。
<当日のスケジュール>
日時:10月26日(月)
第1部 18:30~19:10「Jin-Ai Cafe」(先輩と先生の座談会)
第2部 19:20~19:45「インターネット出願講座」
第3部 19:45~20:00「質問コーナー」
お申し込みはこちらから
自然の命
2020.06.10
こんにちは。学務課です。
今年は学生の皆さんが登学されていない静かな大学ですが、
実は毎年、キャンパス内で新しい命が生まれています。
大学のG号館(人間生活学部棟)。
4階建ての建物の軒先に。。。
鳥がいます。調べてみたところ「チョウゲンボウ」という野鳥だそうです。
チョウゲンボウの他にスズメもたくさん飛び回っています。
そのスズメたちが同じ軒先に巣を作って子育てをしています。
スズメのひなです!
建物の柱の中に巣を作っているようで、親鳥が餌を取りに行っている間、ちょこちょこと愛らしい姿を見せています。
少しずつ成長して、兄弟で一緒にいるところをみかけるようになりました。
ひながカラスに狙われることもあるのですが、このチョウゲンボウが同じ軒先にいるとカラスが寄ってこないみたいです。
ちなみにチョウゲンボウの巣もA館の屋上の軒先にありそうなのですが、見ることができません。
巣立ちまであと少し。
無事に成長して、自然界で頑張って生き抜いて、また大学に戻ってきてくれるといいなと思います。
そして、来年はぜひ、学生の皆さんもキャンパスで、鳥たちの子育てを見守ってあげてください。
令和2年度入学生 学長メッセージ
2020.04.10
仁愛大学大学ならびに大学院に入学された学生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
田代俊孝(たしろしゅんこう)学長より、令和2年度新入生へメッセージをお届けします。
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新入生のみなさん入学おめでとうございます。ここ越前の里にも、確かに春がやってきました。新型コロナ感染症で、平穏な生活が奪われ、世界中の人々が苦しみ、対応に追われています。しかし、この事態が収束して、必ず春がやってくることを信じて、その対応に最善を尽くして、皆さんの教育環境を守りたいと思います。その中で、多少の不便さがありますが、ご理解をいただきたく存じます。
さて、本学は『仏説無量寿経』の「慈恵(じえ)博く施し、仁愛兼ねて済う」ということを建学の精神にしております。平易に言えば、「互いに『いのち』を尊び、共生社会の実現を目指し(仁愛)、世を照らす灯となって、それを実践する(兼済)。」ということです。そして、それを実践された親鸞聖人の人間観を教育の根本にしております。
ところで、先日、いのちの価値、人間の価値を問いかける大きな出来事がありました。相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件の判決です。事件を引き起こした被告は「意思疎通できない障がい者はいらない。安楽死させるべきだ」と一貫して主張していました。つまり、障がいをもった人は、社会の役に立たず、リスクの負担ばかり増える。だから、不要だという論理でした。裁判は事件の残虐性から死刑判決を出し、終わりにしました。しかし、この事件は、私たちに「いのち」について大きな問いかけをしています。
被告は、人間の価値を生産性、効率性にのみ認め、「役に立つ、立たない」で人の善し悪しを計っています。
人の価値は、役に立つ、立たないだけで測れるのでしょうか。仏教はいかなる殺生も否定します。そして、『仏説阿弥陀経』には「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光、」と説かれています。つまり、青い色のものは青い光を、黄い色のものは黄い光を、赤い色のものは赤い光を、白い色のものは白い光を放ち、それぞれに輝いています。『仏説無量寿経』には「無有好醜の願」、つまり、好ましいも醜いもなく、「悉皆金色の願」とあります。つまり、みんな悉く金色に輝いているのです。私の価値観だけが絶対ではありません。人それぞれに、私の気づかない様々な価値、つまり輝きがあります。意思疎通のできない人にも、私たちの気づかない価値があります。私が気づけないだけなのです。
だから、障害があってもなくても、死に近い人であろうとなかろうと、「人は存在そのものに意味がある」のです。私たちは、経済の価値観に流されて知らず知らずのうちに優生思想に陥っているのです。皆さんのご意見はいかがでしょう。今一度、いのちの価値、人間の価値について考えてください。正解はありませんが、考えることに意味があるのです。
本学は、皆さんが、それぞれの分野の高度な専門的知識とスキルを修得するとともに、心の通った人間性を培う「ソウルメイキングキャンパス」です。「いのち」を学ぶ場です。それは、どんな職業に就こうとも、必要とされる高度な教養です。正門に「美しい世を拓く灯となるために」と書かれています。「美しい世」とは、そのような心の通った「人間性豊かな世」という意味です。
この理念に基づいて、多文化共生事業や「地域共創センター」の事業も推進しております。特に、本年度から福井県、越前市、それに(株)福井村田製作所様の支援により、「仁愛大学ポルトガル語寄付講座」を開講いたします。これは、この地域に多いブラジルの人たちとの共生を願う事業で、産・官・学連携の新しい試みです。
本学は地元地域との関係が密接な大学です。今後も地域のご支援をいただき、連携事業をさらに進めてまいります。
越前市、福井県などのご協力に感謝するとともに、諸君が本学で充実したキャンパスライフを送り、立派に成長されますことと、一層ご活躍されますことを念じます。
令和二年四月三日
仁愛大学学長 田代俊孝
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