仁愛大学 Jin-ai University

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動物供養式を行いました

2024.12.09

12月5日(木)12時30分から、令和6年度仁愛大学動物供養式を衆会ホールにて行いました。
本供養式は、研究・教育に貢献した実験動物の生命の尊厳に対する敬意及び感謝の念を表するため、
動物実験委員会が主催して毎年開催しているものです。
当日は、関係教員・代表学生約70名の参列のもと、田代学長による読経に続いて、研究のために犠牲と
なった実験動物たちに対して感謝の思いを持ちながら、焼香を上げていました。

読経と焼香が終わると田代学長より、「すべての生き物は生きるために生まれてくる。死ぬために生まれてきたのではない。だが、私たちは他の命を奪わないと生きていけない。しかし、他の命を奪うことが当たり前ではない。みなさんが動物の命を頂いてその中に自身の命の営みがあることを思ったときみなさんは手を合わせて「いただきます」という痛みの心を持っていただきたい。痛みの心を忘れた時に人間は傲慢になる。西洋の科学的な考え方からすれば、人間は万物の霊長である。霊長の意味は、人間が一番優れているという意味だが、仏教の考え方は異なる。生きとし生けるもの全てが平等の命を持っている。だからそれを殺生してはいけない。何故殺生してはいけないのかというと自分も殺生されたくないからです。だからこそ痛みの心を是非持っていただきたい。食事をするときでも手をあわせて命を「いただきます」という言葉を口にするのです。痛みの心を常にもっていただきたい。」との言葉が述べられました。

引き続き、教員代表挨拶として動物実験委員会の委員長である鳴瀬碧教授より、「実験動物の尊い命の犠牲により、研究成果が得られ、学術論文の作成や学会発表を行うことができる。また、この尊い命は学生の研究活動に寄与し、生命に対する倫理観を育てている。医学等の進歩は数多くの実験動物の犠牲の上に成り立っており、かけがえのない命に対する哀悼の意、感謝の気持ちを決して忘れてはならない。その命に報いるために、今後も動物実験規則並びに実験動物の基準理念である「3Rの原則」を遵守し、動物実験に変わり得る方法を探る「代替」、実験に供される動物を少なくする「削減」、できる限り動物に苦痛を与えない「洗練」など適正な実験動物の使用に努めていきたい。また、動物の命を元に得られた貴重な情報を、社会に貢献できる成果として発表し、還元していきたい。そして、優れた研究成果を社会に発信していくことこそが、犠牲になった動物への最大の供養になると考えている。実験動物に対し、感謝と敬意を表し、私たちの健康や福祉が動物たちの命の上に成り立っている事実を再認識して研究・教育に従事していくことを誓い、挨拶の言葉とさせていただきたい。」との挨拶が述べられました。

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