令和5年12月上旬、獣肉利活用講習会を授業の一環として開催しました。始めに、丹南農林総合事務所より、農業における獣害の現状についてお話がありました。福井県の獣害状況は約1億円であり、イノシシやシカ等が農作物を荒らし、畝や畔などを破壊します。生息環境の整備や侵入防止のための防護柵など、さまざまな獣害対策が実施されているそうです。捕獲し、加工されて食への利活用もされています。

次に、トキクリエイト株式会社・谷川様より、ジビエの肉処理方法や衛生管理についてお話がありました。野生鳥獣肉を調理・販売する場合、食品衛生法に基づく食肉処理業の営業許可を取得した施設で解体された肉を仕入れること、HACCPに従った衛生管理を実行・記録すること、ジビエを食べる際には、中心部まで十分に加熱調理（７５℃、１分又はこれと同等以上） して食べることなどを教えていただきました。

実習では、ハイミッシュキッチンの田中佳子先生にご指導いただき、シカ肉のハンバーグを調理し、試食しました。

講習後の感想では、「シカ肉が想像以上に美味しかった」「獣害はなんとなく知っていたが、今回の授業を通してどんな被害があるのか被害の深刻さを学べた。またジビエのお肉についても学ぶことができ、実際に調理もできてとてもいい機会だった」「シカ肉は臭みや癖があって食べにくいと思っていた。実際に食べてみたら食べやすくて食感は肉厚で美味しかった。家族や友達にもおすすめしたい」など、あげられました。

地域資源の活用やジビエについて、理解し学びを深めることができました。有意義な講習会を開催いただき、ありがとうございました。