2020年03月31日池田涼子ゼミ
鉄欠乏により、体内でビタミンAが使われにくくなることをご存知ですか?重度の鉄欠乏性貧血の人は、食事から十分なビタミンAを摂っていても肝臓から血中へのビタミンAの放出が滞り、末端の組織ではビタミンA不足に陥りやすくなります。
食べた量=栄養素として使える量ではなく、体内での他の栄養素などとの相互作用により利用できる量(利用効率)が変わってきます。だからこそ栄養学は「質」と「量」のバランスが重要であり、食事内容を決めるときだけでなく、血液検査の値から対象者の栄養状態を把握して指導計画を立てる際にもそれぞれの栄養素の相互作用が栄養効率に与える影響を考慮しながらデータを読み解く必要があります。
本ゼミでは「栄養素の利用効率」、「微量栄養素の生体内相互作用」をキーワードに、基礎的研究の手法や考え方と、栄養学の実践の融合をテーマとしてゼミ・研究活動を展開しています。
- 卒業研究テーマの一例
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- 微量栄養素の栄養状態が耐糖能に及ぼす影響
- アレルギー対応食における栄養素の不足と改善
- 福井県における高齢者栄養の現状と課題 など
