仁愛大学 Jin-ai University

人間学部

コミュニケーション学科

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2019年05月13日加藤優子先生から「イギリス便り」Vol.1が届きました!

2019年度前期、イギリスのヨークで国際共同研究を行っている加藤優子先生から、学科生や高校生の皆さんに「イギリス便り」が届きました。


こんにちは!コミュニケーション学科の加藤です。

現在、イギリスのヨークという町に滞在し、国際共同研究を行っています。ヨークは、加藤がかつて6年ほど留学していたところでもあり、ご縁を頂いてからかれこれ23年。しかし、初めて聞く町の名前だ、という人も多いことでしょう。ということで、今回は、ヨークについて紹介したいと思います。

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ヨークについて

ヨークは、ロンドンのキングスクロス駅からインターシティという特急で2時間の北東部にあります。そして、ロンドンに負けず劣らず、2000年の歴史を持つ、大変古い町です。現在、人口は20万人ほど。12世紀~14世紀頃に作られたという城壁に囲まれた美しい街並みは、イギリスのみならずヨーロッパでもとても人気の観光地なのですよ。2007年には、 European Tourism City of the Year に総勢130の市から選ばれました。審査員は、「季節を問わず、年間を通して訪れる価値のある町である」と評価しています。そして、 2011年には、the Sunday Times誌にて、イギリスで最も美しく、住みたい町のナンバー1に選ばれています。いったい、どのような魅力があるのでしょうか?

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まずは、ヨークミンスター(York Minster)。北ヨーロッパで最大級のゴシック建築で、英国国教会では、カンタベリーに次ぐ高位聖職者の管轄です。誰が撮っても間違いなく美しく写る荘厳な大聖堂。写真に写っている人の姿から、その大きさが想像できるでしょうか。初めて訪れた時、イギリスならどの町にもこの規模の大聖堂があるものと思っていましたが、それは間違いでした。大変有名な観光名所ですが、とても静かで厳かな雰囲気です。昔も今も、時間があれば通っている場所の一つです。

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それから、ヨークには30を超える美術館や博物館があります。下の1枚目の写真は、ヨーク・アート・ギャラリー。市民なら無料で入館できます。また、イギリスでは一般的に演劇が人気で、ヨーク中心街に三つもの劇場があります。特に、暗くて寒い冬の夜は演劇のシーズンで、大変な賑わいです。下の2枚目の写真がヨーク・ロイヤル・シアター、3枚目がグランド・オペラハウス・ヨークの外観。一見でそれとは分からないですよね。

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さて、博物館の話に戻りましょう。産業革命によってイギリスが世界に変革をもたらしたもののうちの一つに、鉄道があります。ヨーク駅は、1877年に開設された当時、世界最大の規模を誇る駅舎でした。また、現在でもヨークは北イングランドの鉄道の拠点であり、鉄道と共に発展したこの町には、イギリス国立鉄道博物館(National Railway Museum )があります。

古い駅舎を模した展示場には、年代物の機関車からユーロスターまで、多くの車両がずらりと並んでいます。その中でも異彩を放っているのが、日本の新幹線。2001年夏に、JR西日本がこの博物館にこだま号を寄贈した時、「日本のBullet Trainが来た!」と言って、大興奮している様子でした(Bullet trainとは、弾丸のような形状と速さから付けられた、新幹線のニックネームです)。日本以外で展示されているのは、ここヨークの国立鉄道博物館だけだとか。博物館では、毎日のように機関車に関する説明やイベントがあり、年齢を問わずに楽しめる魅力たっぷりのスポットなのです。

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ヨークに興味のある方は、下記のURLをご覧ください。とっても美しい写真を見るだけでも楽しいと思いますよ!

 ヨーク観光案内:https://www.visityork.org/

 参考資料:https://www.railwaymuseum.org.uk/

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