仁愛大学 Jin-ai University

人間学部

コミュニケーション学科

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2016年04月29日基礎演習で地域学習「越前市で学ぶ」を実施しました。

4月26日(火)、コミュニケーション学科1年次の基礎演習で地域学習「越前市で学ぶ」を実施しました。

この地域学習は、大学のある越前市の歴史・文化に触れ、感じ、理解を深めることを通して、人と人、人と地域をつなぐ力を実践的に学ぶコミュニケーション学科生としての自覚を高め、今後の学びや活動に役立てることがねらいです。

晴天となった当日、学生・基礎演習担当教員・地域共創センタースタッフがバス2台に分乗し、大学から越前市の「まちなか」に向かいました。

2016-04-26 13.07.28.jpg降車後は4班に分かれ、越前市観光ボランティアガイドである「語り部」さんの案内で散策を開始しました。

左の写真は、JR武生駅前にある仁愛大学アンテナショップ駅前サテライトです。2015年7月に商家を改修して開設され、越前市中心市街地での仁愛大学の情報発信の中心的役割として、大学グッズの販売、学生活動の拠点、市民との交流、伝統工芸品の紹介の場として活用されています。


shiyakusyo.jpg駅前サテライトの正面左手には、越前市役所の建物が立ち並んでいます。戦国時代の越前府中は、織田信長に支配を委ねられた「府中三人衆」(不破光治・佐々成政・前田利家)の領地でした。初めて城持ち大名となった前田利家は、この府中城を築いて6年間を過ごしたそうです。府中城の正確な規模は現在も明らかではないものの、市役所建替えのために旧市役所第二庁舎を取り壊したところ、城の遺構とみられる石垣等が新たに見つかったそうです。


kokubun_3,4.jpg市役所から数分、綺麗な石畳のエリアに入ると国分寺が見えました。国分寺は、奈良時代に聖武天皇の勅願により、国家鎮護のため建立された寺院です。国分寺の多くは、国府区域内あるいはその周辺に置かれ、国府とともにその国の最大の建築物でした。室町時代になって次第に衰退して行った国分寺は、現在では節分会などの行事で市民に親しまれています。


sousya_1,2.jpg国分寺の向かいには、総社大神宮があります。総社とは、国司の巡拝・奉幣の労を減じるなどの目的で、国内に祀られている神々を一社にまとめて創建した神社のことです。元来国府の近くに位置するものであったため、この越前国総社の存在こそが、旧武生市が国府であったことを示す有力な根拠の一つと言えるのです。


Moldiv_1461991108169.jpg国分寺から石畳の道をさらに歩くと引接寺があります。1488年に天台僧 真盛が、越前の天台宗の根本道場としてこの引接寺を創建しました。1878年には、明治天皇が民情視察のため北陸を巡幸され、この引接寺で昼食を召し上がったそうです。引接寺境内にある丈生幼稚園は、越前市で最も歴史の古い幼稚園でもあります。


kurano_1,2.jpg白壁の蔵が立ち並ぶ蔵の辻では、かつてこの一帯が日本海側の物流の要所であったことや伝統的建築物をいかしたまちなみとして整備されていることを「語り部」さんから伺いました。


Moldiv_1461992619616.jpg暖かい日差しの中で、越前市の歴史・文化に直に触れ、自分の足で「地域」について学びました。

この「越前市で学ぶ」の内容は、前期のレポート課題になっており、自分が感じたこと、興味をもったことを自分の言葉で表現することになっています。当日は、皆さんメモを取りながら真剣な表情で取り組んでくれました。

最後に、観光ボランティアガイド「語り部」の皆さま、地域共創センターの皆さま、ご協力ありがとうございました。

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