仁愛大学 Jin-ai University

人間生活学部

子ども教育学科

学科TOPICS

2024年02月02日タブレットでグループワーク

学校教育現場ではGIGAスクール構想に則り、一人一台のタブレット端末の導入、ICT活用の推進がなされています。

子ども教育学科でもICTを活用した授業を進めており、今回はタブレット端末(授業支援アプリ「MetaMoji ClassRoom」)を使用した「保育実践演習」という授業を紹介します。

例年、この授業では「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(通称10の姿)から特に調べたい姿を選んでグループを作り、テーマを決めて調べた結果を発表・討論しています。
討論では、おもしろい質問や疑問についてグループで考えて、共有します。

グループワークの課題は、発表の質疑応答から教員が選び、グループのタブレットに配信します。

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これは「道徳性・規範意識の芽生え」の発表の中での課題です。


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こちらは、「思考力の芽生え」の発表の中での課題です。
「チョウの青虫をクラスで飼育する中で、子どもの気づきを保育者がクラスのニュースにまとめる」という事例に関する課題です。


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グループで一つのタブレットで回答を考えます。


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グループの回答をスクリーンで映し出したり、特定のグループの回答をタブレットで共有したりして、他のグループの意見を確認したり、教員が解説したりします。

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例えば、青虫の飼育に関する子どもの気づきをニュースにする場合、
このように青虫の変化を時系列で並べる内容にすると青虫の変化が視覚的にわかる生き物の変化の仕組みに気づいたり、予想したりできるようになります(思考力を高めることをねらいとしたニュース)。


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一方で、こちらのように子どもの気づきを名前付きで紹介する内容にすると、友達同士で青虫について聞いたり、話したりするきっかけとなります(人間関係を深めることをねらいとしたニュース)。


このように何をねらいにするかによってニュースの内容や表現の仕方が変わってくることを学ぶことができました。

これまでは、教師がグループを回って、意見を聞いていたのですが、タブレット端末を使用することで、全てのグループの意見を把握し、比べたりまとめたりすることが容易になったと感じています。

学生の感想でも「グループの意見をタブレットで共有しやすかった」「全グループの回答を視覚的に確認できて学びが深まった」などの意見が多くありました。

一方で、「操作に手間取った」「全グループの意見を自由に見られると良い」などの意見もあり、利点や改善点をふまえて、今後の授業でもICTを活用していきたいです。

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