2023年06月12日算数絵本「なににのろうかな?」を制作しました
石川ゼミ3年生は、多文化共生の教育・保育の課題解決をテーマに掲げて活動しています。令和4年度は、未来協働プラットフォームふくい推進事業〔福井版PBL支援〕の補助金を活用して、算数絵本「なににのろうかな?」を制作しました。
小学校の先生から、ブラジルにルーツを持つ子どもについて、日本人とはまた違ったつまずきの現状を聴き取りし、また、本学の算数科教育法の伊禮教授の助言ももらいながら作成が始まりました。
(越前市大虫小学校との打合せ) (急ピッチでの作業 令和5年2月~3月)
テーマは「引き算」です。どうして、ここで引き算が必要なのかという「必然性」を表現するのに苦労しました。
〈ストーリー〉ブラジルの子ども2人と、日本の子ども2人の、仲良し4人が、越前市内の遊園地(希望の架け橋)に出かけ、10枚のチケットを使いながら、乗り物に乗ります。最後にみんないっしょに観覧車に乗るには、チケットを3枚残しておかなければなりません。子ども達は、みんなで話し合いながらチケットの使い方を決めていきます。
絵本には、「前から数えて何番目」という場面を取り入れたり、所々に、時計を描いて、時間の経過がわかるようしたりと、算数の要素を入れました。絵本は、日本語とポルトガル語を併記しています。ポルトガル語の翻訳は、寄付講座のポルトガル語の先生にお願いして、やっていただきました。
5月19日(金)、山田賢一市長に出席いただき絵本の贈呈式を行いました。越前市に300冊を贈呈し、市内の小学校や保育施設に配布していただくことにしました。日本の子どもとブラジルの子どもが絵本を通じて交流できることを期待しています。