研究テーマテレビゲームと集中力の関係性
一般的にゲームは良くないもの、とされていますが、僕自身ゲームが好き。度を超しては良くないけれど、何か良い影響もあるのではないか、と思い研究テーマに選びました。文献を探り先行研究にヒントを得て、今回は集中力との関係性にフォーカスして調べることにしました。
ゼミの友だちに協力を依頼し、まず同じゲームを30分した後、計算問題をして回答数と正答率を調べていきました。日を変えて時間を60分、90分と増やしていき、回答数と正答率を集計。ゲーム時間が長くなるほど回答数が落ちる一方、正答率は上がっていく、という予期しない結果が出ました。
ゲームの前、ゲーム中、ゲーム後でストレスの変化もアンケートで調査。イライラするか、目に疲れを感じるか、頭に痛みがあるか、といったストレス度合いを調べたところ、ゲーム時間が長くなるほどゲーム中とゲーム後のストレスが多くなることがわかりました。
調査前はゲーム時間が長いほど回答数も正答率も下がると思っていましたが、意外にも正答率は高くなる結果に。スピードは落ちても集中力は落ちないのかもしれない、との考察に至りました。ただ今回は時間を合わせてゲームをするという条件がなかなか整わず、調査に課題も残りました。
たとえば、「ボール投げの練習をすると投球フォームが良くなるか」、「起床就寝時間は核家族と同居世帯で変化があるか」、など学生によってテーマは様々。共通するのは、ある条件の下で何かを測定して数値化、そしてそれを客観的に評価するということです。なぜそれに興味を持ち、どんな目的意識と方法で調べ、うまくいかなければ新しい課題に対してどうやって解決していくのか。そうした物事を考える手順、科学的思考を身につけることで、これからの社会生活を充実したものにしてほしいと思っています。