地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。
今回の公開講座は、6月4日(水)19時00分~20時30分に、鯖江市神明公民館3階 大ホールにおいて、健康栄養学科 鳴瀨碧教授による「ジュニアアスリートのためのスポーツ栄養学 ~正しく食べて、強くなろう!!~」というテーマで開催しました。
最初に先生は、「子どもにサプリメントは要りません。食事はバランスよく食べることが大前提!」とのお話から始まりました。また、エネルギーの供給に必要なものは、糖質と脂質とタンパク質であるが、特に糖質がエネルギー供給に重要とのことでした。小学校~高校生の成長期には、主食を含めたバランスのいい食事を取らないとエネルギー不足になり、成長を妨げることになるとのお話もありました。先生は「食事が偏り、エネルギー不足になると様々な病気やケガにも繋がります。スポーツ選手では鉄欠乏性貧血も多いですが、これもエネルギー不足が原因のケースが多く、摂取エネルギーが不足していると、鉄だけを補給しても良くならないんですよ」とも仰っていました。また、疲労回復には運動の直後に食事を取るタイミングが重要で、30分(遅くとも1時間)以内に、糖質とたんぱく質を組み合わせて食べれば筋肉内にエネルギー源(グリコーゲン)が上手く蓄えられるが、食べるタイミングが遅くなればグリコーゲンよりも脂肪に変わるとのお話があり、とても参考になりました。
最後に、鳴瀨先生は「まず、バランスのいい食事をとり、好き嫌いをしないように。スポーツをする人は、糖質をしっかり取りましょう!ジュニアアスリートの場合、バランスよく食事を摂って練習量を調節すれば、基本的にサプリメントは不要です!」とお話しされ、受講者も先生の丁寧な解説に深く聴き入っていました