地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。
今回の公開講座は、
12月7日(木)18時30分~20時に、仁愛大学 B109衆会ホールにおいて、心理学科 稲木康一郎教授 による「働く人のためのストレス講座②従業員のやる気を育てるために(ラインケア編:人事担当者・管理監督者向け)」というテーマで開催しました。
講座では、稲木先生より、事業における労働者の心の健康づくりのための指針は4つのケアがあり(セルフ・ケア、ライン・ケア、産業保健スタッフ、事業場外資源)その一つのライン・ケアについて説明していただきました。
ストレスについて、仕事をすることで仕事への不満や抑うつ、対人関係(セクハラ・パワハラを含む)による強いストレスなどが挙げられるが、一番のストレスは人間関係とのことでした。
先生は「部下の話を上手に聴くためには、関心を抱いて相手の身になって共感することが大切です。」とのお話がありました。
また、いつもと違うと気付いたら必ず「どうしたの?何かあったの?」と聞いて、「何でもない」と話をしないのであれば1~2週間ぐらい様子見をし、話をしてくれるなら上手に聴いて必要ならば、産業医につなげることが大切とのお話でした。
最後に先生は「部下が困っていたら、声を掛けて時には周囲からの援助も必要となります。上司から見て仕事が大変ならば周りから手伝いを要請して援助し、支援することも大きなストレス軽減にもなります。好調の時こそ支援を怠らないようにしましょう。」とお話され、ストレスとの上手なつきあい方について受講者も深く聴き入っていました。