地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。

 今回の公開講座は、

 7月21日(木) 18時30分~20時00分に、仁愛大学 B109衆会ホールにおいて、

コミュニケーション学科の織田暁子准教授による「同性パートナーシップ制度って何?」というテーマで開催しました。

講座では織田先生より、2022年に越前市が同性パートナーシップ制度の導入に向けて検討を始めると報道され、さまざまな自治体に広がっている同性パートナーシップとはどのような制度なのか。制度の概要とその意義について説明していただきました。

 同性パートナーシップ制度とは、割り当てられた性が同性同士のパートナーのための制度で、現行の婚姻制度を利用できない性的少数者(LGBTQなど)や事実婚のカップルを公的に認める制度です。

 織田先生からは、性の多様性の基礎知識について解説いただく中、同性パートナーシップ制度の意義や概要等について詳しく説明していただきました。

 同性パートナーシップ制度は、日本では2015年11月に東京都渋谷区・世田谷区で初めて導入されて以来、現在は223の自治体に導入が広がっています。

 本制度が導入されることで、公営住宅への入居や医療機関での面会に関することなど様々な公的サービスが利用可能となるなどのメリットがある一方で、欧米の制度のように結婚した夫婦に与えられる権利の一部が同性カップルに与えられるということがほとんどないことなど、課題もいくつかあるとの指摘もされていました。

 受講者の皆さんも、誰もが安心して日常生活を送り、生きたい道を選べる暮らしやすい社会になることを願い、先生のお話に熱心に耳を傾けていました。

①.jpg ②.jpg

③.jpg ④.jpg