地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。

 今回の公開講座は、

 3月19日(土)10時30分~12時00分に、本学講義室において、子ども教育学科の石川昭義教授並びに森尾恵里講師による、「高校科目「家庭基礎」から保育の仕事を深掘りしてみよう」というテーマで講座を開催しました。

高校で使用している「家庭基礎」の教科書の内容(保育や家族をテーマとした内容)に基づき、現代社会における保育の意義や保育者の役割について学びました。

 石川先生からは、最初に、幼児教育のことを"保育"と呼ぶようになったのは、保護と教育が一体となって、子どもをあたたかく包んでやることが必要だという意味合いからと考えられる旨の説明がありました。その上で、近年、保育所や認定こども園等では、都市部を中心に待機児童の問題があるが、働く女性が増えていく中においては、その解消に向けた「受け皿(保育施設)の確保」と「保育人材の確保」が、労働政策としても不可欠となっていることなどについてお話をいただきました。

 また最後に、石川先生は、家庭環境においても色々あると思うが、保育者同様、私たちも大人として子どもと向き合い、保育にあたらなければ子どもは人間として成長することができない。子育て世帯においては、忙しい中にあっても、親としてはもちろん、大人としてしっかりと子どもと向き合っていただきたいと、強い願いを込めてお話をされました。

 森尾先生からは、保育所、幼稚園、認定こども園の違い等について説明がありました。厚生労働省所管の保育所、内閣府所管の認定こども園、文部科学省所管の幼稚園、各施設それぞれに根拠法令や目的、対象年齢等の入園条件等が少しずつ異なっています。施設の利用を希望する場合は、お住まいの市町村から利用のための認定を受ける必要があると説明いただきました。

 受講者の中には高校生の方もおり、高校教科書の内容を深掘りした、お二人の先生のお話に真剣な眼差しでうなずきながら聴き入っていました。

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