地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。

 今回の公開講座は、
 3月9日(水)から16日(水)、23日(水)の18時30~20時、3週にわたり、本学講義室において、仁愛大学非常勤講師 坂東照啓先生による「日本人が学ぶ ポルトガル語講座」というテーマで開催しました。この講座は、ブラジル人市民が多く暮らす越前市の多文化共生の推進に向け、越前市様並びに株式会社福井村田製作所様からの寄附金を活用した寄附講座です。

 3月9日に行われた初回の講座では、田代俊孝学長の寄附講座開講の挨拶に続き、坂東先生より「日本の約22倍の国土面積を有するブラジルは、地球の反対側、日本から最も遠い国である一方、今や日本には約20万人ものブラジル人の方が住んでおり、私たち日本人にとって最も近い国の一つといえます。ブラジルの人たちと共に暮らし、相互に理解を深めていくためにも、その手段となるポルトガル語について一緒に学んでいきましょう。」との声かけの下、あいさつなど日常使う言葉を中心に紹介、説明していただきました。

 先生は「ブラジルにとって言葉は文化であり、言語を学ぶということはどれだけ大切なのか分かります。是非ポルトガル語を学びましょう!」とお話しされました。

 ポルトガル語では、男性が使う場合と女性が使う場合で言葉の表現が違うことがあります。例えば、日常よく使う「ありがとう」の言葉も、男性が言う場合は「Obrigado」(オブリガード)、女性が言う場合は「Obrigada」(オブリガーダ)となりますとの先生の説明には、受講者の皆さんも驚きながら、マスクの下で口を動かしていました。

 また、ブラジル人は名前で呼ばれるとうれしいので、初対面の際はできるだけ早く相手の名前を聞き、親しみを込めて呼んであげるとお互いの親近感も増し喜んでいただけるとのアドバイスなどもいただきました。

 最後は、坂東先生から受講者へ「Bom descanso.Até a próxima semana!」(お疲れ様でした。また来週会いましょう!)と、ポルトガル語で別れ時に使う挨拶言葉をかけられ、講座を終了しました。

 受講いただいた皆さんからも、「逆の立場となった時、あいさつだけでも母国語で声かけていただけると嬉しいと思う。今後もポルトガル語を学んでいきたい」との意見等、多くいただきました。

 なお、本学では引き続き、令和4年度も坂東先生による"ポルトガル語"の公開講座を予定しております。皆様には、今後も本学ホームページやチラシ等でご案内させていただきますので、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。

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