地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。

今回の公開講座は、
11月30日(土) 10時30分~12時00分に、仁愛大学 B109 衆会ホールにおいて、
コミュニケーション学科の禿 寿講師による「ちょっぴり大人の行動経済学~人の行動を科学しよう~」というテーマで講座を開催しました。

最初に、行動経済学とはAppleやGoogleといった世界的超大企業をはじめとして世界のビジネス界が最も注目している学問のひとつであり、わたしたちが無意識に行っている選択は本当に正しいのかということでした。

人は損することを異常に嫌う(損失回避をする)ので人から物を頂いたときに、途中から返却することになると貰った時よりも悲しみの方が大きくなるとのお話で受講者の皆さん頷いていました。

人の脳は簡単に騙されやすいとのことで、映像の写真で実際先生が説明すると色や形、大きさなどで騙されそうになり受講者のみなさんも驚いていました。

また、人間の行動は様々な場面で自然に誘導されているとのお話で、代表としてラスベガスのお話があり、先生は「なぜカジノではお金ではなく、チップでやり取りが行われているのでしょうか。それはチップの方が、多くのお金を使ってしまうからです。私たちは、お金をお金だと感じなくなったとき、それを使うことへの躊躇が薄くなってしまうのです。」とのお話がありました。カジノは行かないから関係ないと思っている方も、クレジットカードや携帯決済など、社会には、ありとあらゆる方法で、私たちに無駄使いをさせようという誘惑や仕掛けがあるとのお話もありました。

最後に「行動経済学について、この続きを知りたい方は是非次回の公開講座を受けに来てください!」と次回の講座を予告して講座を終了しました。

受講者からは、「大変興味深い内容で、引き込まれました。来年度楽しみです。」、「とてもわかりやすく、聞き入ってしまいました。もっとたくさん聞きたかったです。次回の講座、日程が合えば参加したいです。」、「内容が濃く、本当に無料で良いかしらと思えるくらいとても為になり興味のある内容でした。」などのご意見もありました。

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