地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。

今回の公開講座は、
8月18日(金) 9時30分~12時に、本学講義室において、健康栄養学科の池田涼子教授による「野菜に含まれる天然色素の種類とはたらき」というテーマで開催しました。

講座では、池田先生のご指導の下、「ペーパークロマトグラフィー」という実験法を用いて野菜に含まれる天然色素を分解、観察する実験を受講者と一緒に行い、その性質や食材として食べた場合の体内での働き等について学んでいただきました。

※ペーパークロマトグラフィーとは、混合物を分離させる仕組みのことです。

先生から実験法やクロロフィル(葉緑素)、カロテノイド(植物に含まれる黄~赤・紫の色素)などについて説明を受けた後、今回はホウレンソウとこまつなの葉(生)を使って実験を行いました。ホウレンソウの葉やこまつなの葉を細かく刻み、乳鉢を使ってのり状になるまでつぶした後、遠心分離機により抽出された液をろ紙に染み込ませ、試験管内の液体(展開液)に浸して色素が分かれていく様子を皆さんと一緒に観察しました。トルエン(油と馴染み、水とは馴染まない性質)がろ紙についた色素を上へ促し、緑色やオレンジ色などの色素が現れてくると受講者の皆さんは大変驚かれていました。

最後に先生から「今日の実験を通して、明日から食事で野菜を摂る際にカロテノイドなどの天然色素にも思いを馳せて食事をしていただけると大変嬉しいです!」と言葉をいただき、講座を終了しました。

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