地域共創センターでは、地域への「知の提供」のために、教育・研究・支援の成果を活かした学術的・文化的講座や、地域の皆さまのための教養・スキルアップ講座など、多彩な講座を開講しています。

今回の公開講座は、
8月24日(水) 18時30分~20時に、本学講義室において、健康栄養学科の池田涼子教授による「野菜に含まれる天然色素の種類とはたらき」というテーマで開催しました。

講座では、池田先生のご指導の下、「ペーパークロマトグラフィー」という実験法を用いて野菜に含まれる天然色素を分解、観察する実験を受講者と一緒に行い、その性質や食材として食べた場合の体内での働き等について学んでいただきました。

※ペーパークロマトグラフィーとは、混合物を分離させる仕組みのことです。

先生から実験法やクロロフィル(葉緑素)、カロテノイド(植物に含まれる黄~赤・紫の色素)などについて説明を受けた後、今回はホウレンソウを使って実験を行いました。ホウレンソウの葉を細かく刻み、乳鉢を使ってのり状になるまでつぶした後、遠心分離により抽出された液をろ紙に染み込ませ、試験管内の液体(展開液)に浸して色素が分かれていく様子を観察しました。ろ紙に緑色やオレンジ色が現れてくると受講者の皆さん大変驚かれていました。

最後に先生から、「私も大好きな実験を皆さんと一緒に楽しくできてとても嬉しいです。この実験を通して、皆さんには今後、食事の際にカロテノイドなどの天然色素にも思いを馳せていただけると大変うれしいです。」と言葉をいただき、講座を終了しました。

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