12月3日、杉本達治福井県知事が仁愛大学へ来られました!
仁愛大学では、コミュニケーション学科の安彦智史准教授を中心に地域の大きな課題である鳥獣害被害の解決に向けた取り組みを行っています。県や大学の助成金を活用し、越前市や地域、企業と連携しながら2018年から取り組んでいるプロジェクトです。
当日はまず、杉本知事と共に様々なICT獣害対策機器が設置されている現場(奥宮谷町)を視察しました。

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この地域の田畑は三方が山に隣接しており、多くの獣害被害に悩まされてきました。

実際の現場を案内しながら、地域と協力して2年間続けている獣害対策とその効果について説明しました。

株式会社太田精器が開発したスーパーモンスターウルフから発せられる大音量の威嚇音には、知事もびっくり。この装置はサルやクマなど様々な動物への効果が期待されています。

その後、本学の会議室にて意見交換を行いました。

地元の区長や農業従事者、卒業研究で獣害に取り組んでいる学生等が集まり、獣害被害の深刻さや、ICT獣害対策の可能性について意見を交わしました。

また、仁愛大学が開発した新獣害対策モジュール『MORIoT-もりおと-』と志賀包装機器株式会社が開発したGKSシリーズとの連動の様子をデモンストレーションしました。

 

意見交換の様子です。

実際に現場で撮影されたクマや鹿、イノシシの動画も確認しながら、ICT獣害対策プロジェクトの今後の展開などを議論していきました。

福井県では、クマ出没や越前水仙の被害などの獣害が後を絶ちません。

さまざまな動物に効果があるスーパーモンスターウルフや、鹿に絶大な効果があるGKSシリーズ、それらと連携した『MORIoT-もりおと-』を有効に活用し、今後の獣害対策を検討していきます。

地域の高齢化が進む中で、野生動物と人間の関係性は、本学が様々な機関等と"産官学"連携しながら取り組むSDGsの目標15番『陸の豊かさも守ろう』にも関係する重要な課題です。

会議室の手前には、獣害対策機器GKSシリーズの本体展示や、仁愛大学で現在進めている『丹南ともみプロジェクト』のパネルも設置しました!

なんと、知事から丹南ともみさんへの激励の言葉も頂くことができました!