仁愛大学 Jin-ai University

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2021年10月09日開学20周年記念式典 学長式辞

_MG_6717.jpg 仁愛大学は、旧武生市(現越前市)、そして福井県の厚い御支援の下、21世紀の幕開けと共に開学し、本年20周年を迎えました。本日、ここに福井県知事 杉本達治様、越前市長 奈良俊幸様、同窓会「世灯会(せとうかい)」会長 波多野 翼様を来賓として、また、福井仁愛学園の理事、評議員の方々をお迎えして、記念式典を挙行致すことであります。公務ご多忙の中ご臨席賜り、誠にありがとうございます。
 また、本来ならば、学生、保護者の方、卒業生の方、日頃ご支援いただいている方々と共に一同に会して、お祝いいたしたいところでありますが、コロナ禍で様々な制限のある中、それがかなわずご容赦いただきたいと存じます。
 さて、本学におきましては、この度は新たな教育の方向を見据えて、「共創の新時代-いのちを育む社会をめざして-」をテーマに掲げました。20周年の節目となるまなざしには、変えてはいけないもの、つまり、建学の精神、変わらなくてはならないもの、つまり、新時代への対応があります。
 本学の建学の精神である「仁愛兼済」つまり、互いに慈しみ、敬愛し、自他ともに兼ねて救われていくという精神を基盤に据え、「新時代」の到来に対応した教育を行い、すべての「いのち」が輝き合う未来を共に創る「共創の新時代」を拓いて邁進いたします。
 いのちがモノ化、機械化する中で、本学は、ひらがなの「いのち」観にたって教育をして居ります。それは、「涙の出るいのち」「つながるいのち」を意味し、人間性そのものを表現しています。人は、関係性つまり、縁起的存在であり、人の営みは、共に生き、共に創るものです。本学は、そういう「いのち」を育む教育をしております。そして、それを基盤に据えて、グローバル化、多様性、多文化社会、高齢化、少子化、新型コロナの流行、ポストコロナなど、常に変化する社会の中で、それに対応する新たな価値を創生する教育を行ってまいります。20周年を期に「共創の新時代」をめざして、新たな決意で望みたいと存じます。
 最後にこれまで、本学ご支援くださった方々に、そして、本日の御列席の方々に感謝の意を表して式辞といたします。


令和3年10月9日
仁愛大学 学長 田代俊孝

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