仁愛大学 Jin-ai University

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2021年03月19日令和2年度学位記授与式 学長式辞

IMG_4404.jpg 四方の山々の雪も消え、日野川の水もぬるむ今日、ここに、令和二年度の仁愛大学ならびに仁愛大学大学院の学位授与式を挙行いたします。
 今年度は、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、オンライン授業も多用されました。しかし、そのコロナ禍の中でそれに耐え、この度卒業される 人間学部心理学科 65名、コミュニケーション学科 78名、人間生活学部健康栄養学科 72名、子ども教育学科61名、計276名の学士の学位を授与された皆さん、人間学研究科臨床心理学専攻 9名の修士の学位を授与された皆さん、ご卒業および修了おめでとうございます。
 また、ご列席はいただけませんでしたが、ご家族の皆さんにも、この場からご祝意をお伝え申し上げます。併せて、ご子息・ご息女の在学中に本学へ寄せていただきましたご支援、ご協力に対しましても、心より謝意を表します。
 さて、皆さんの進路は、さまざまですが、在学中に培われた専門的な知識や技能、体験をベースとして一人ひとりが、それぞれの場で活躍されていくことに、大きな期待を寄せるものであります。
 それと同時に、本学の建学の理念に基づく人間的学びも、皆さんの人生に大きな意味をもつものと確信しております。『仏説無量寿経』に説かれる「仁愛兼済」という言葉を平易に言えば、だれも置き去りにせず、互いに尊び、共生社会実現していくことです。そのことを示す説話が仏典にあります。
 二つの世界の話です。まず、一つ目の世界の事です。大きな広間の中心にテーブルがあり、そこには、たくさんのおいしい御馳走が並んでいます。そして、その横にはスコップのような大きなスプーンとフォークが置いてあります。でもそこの人たちは、我も我もと自分で食べようとそのスプーンとフォークを取り合いし、争っています。でも、大きなスプーンであり、横から奪われるので、うまく食べられません。だからみんなお腹を空かして餓鬼のようになっています。
 もう一つの世界でも、同じように大きな広間の中心にテーブルがあり、そこには、たくさんのおいしい御馳走が並んでいます。そして、その横にはスコップのような大きなスプーンとフォークが置いてあります。でもそこの人たちは、お腹は満腹で、みんな仲良くにこにこしています。なぜかというと、こちらの世界の人は、その大きなスプーンとフォークで互いに相手に食べさせ合っているのです。だから、腹は満腹で、みんな仲良くにこにこしているのです。
 このお話は、互いに敬愛し、共に救われていくことをメッセージとして説いているのです。これが仁愛精神です。社会に巣立つ皆さんは、この願いを心にとどめて、それぞれの人生を歩んでいただきたいと思います。
このような「人間」と「心」を回復する「ソールメイキング・キャンパス仁愛」での学びは、皆さんのこれからの人生の礎となることでしょう。最後に、皆さまのさらなるご活躍と人生の深い営みを念じまして式辞といたします。


令和3年3月19日
仁愛大学 学長 田代俊孝

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