私は、1年生のころからTOEICを受験したいと考えていたので、受験料を封筒に入れて、いつでも受験できるように用意していました。そして、時間に余裕が出来たら申し込んで、対策勉強に取り掛かろうと思っていました。しかし、ようやく受験に踏み出すことが出来たのは3年生の1月になってからでした。これから、私が受験しなかった理由と、受験しようと決意した理由を述べたいと思います。理由は大きく分けて2つありました。
 
 まず、目標を高く設定してしまい、簡単に申し込みにくくなってしまったことです。TOEICに合格・不合格がないとはいえ、「せっかく高い受験料を払って受験するのだから、なるべく高いスコアを出したい」ということは、だれでも最初に思うことでしょう。では、高いスコアとは具体的にどのくらいなのかと聞かれると、答えに詰まる人が多いのではないでしょうか。それは、問題を一度も解いたことがないからです。私は、問題を見たことも無いのに、ただ漠然とスコアをとることだけを考えていました。つまり、初めての受験から高いスコアを狙うことを念頭に置いてはいけなかったのです。そのことに気付いた私は、「実力試し」と割り切って受験することにしました。目標スコアは、問題を練習する中で自分に合ったスコアを設定し、結果が悲惨だった場合はもう一度受験しようと考えました。
 次に、思っていたよりも大学生活が忙しく、時間に余裕がなかったことです。しかし実際は、大学の課題やアルバイトなどをする時間は確保できても、TOEICの勉強を優先する余裕がないというのが正しいです。TOEICは1年に何度も受験のチャンスがあるということも、最優先できない要因になっていました。「今受けなくても、そのうち受けられる」と、申し込み締め切りの日が来るたびに思っていました。断言します、その「いつか」は来ません。学年が上がるほど予定が増え、スケジュール上の空き時間はなくなっていきます。だから、私は時間をつくりました。休み時間や待ち時間など、1日1時間もあれば十分に勉強できました。講座を積極的に利用することもお勧めします。
 
 最後に、英語が苦手だと思っている人にも、TOEICを経験してほしいと思います。私は、中学英語は大丈夫でしたが、高校英語のテストでは赤点を意識しなかったことはないくらい、勉強してもあまりいい点が取れなかった記憶しかありません。しかし、英文を読んで面白いと思うことや、ためになったと感じることは多々ありました。英語が苦手と思っている人の英語は、もしかすると「英語=暗記」のイメージが強いかもしれません。私は、本当の英語は無理に覚えるものではなく、見たまま、聴いたままを「素直に」感じ取るものだと思います。それが後者の、面白くてためになる英語だったのです。TOEICのリスニング・リーディングに、テクニックは不用でした。妙に深読みすると、むしろ答えから遠ざかってしまいました。それは、日常の英語に近いものだからなのでしょう。きっと、苦手だと思っている人でも好きになれる英語に出会えると思います。
 TOEICを受験するなら、(今でしょ!)