ビジネスコミュニケーション学部ビジネスコミュニケーション学科

【ミニWEB講義①】カードや電子マネーに潜む経済の仕組みって?

「今晩何食べたい?」とお母さんが聞くのは、たくさんの料理レパートリーがあるから。
選択肢が多いほど、選ぶのって面倒なものですよね。
そんな、人の行動の観点から考える経済学で、人間を学んでみませんか。

社会には出費の痛みを感じさせない仕組みがある?!

人生は選択の連続だ、とよく言われます。でも本当にすべて自分で選んでいるのでしょうか。太っている人は太ることを自分で選択しているのか。先生に勧められるまま大学を選ぶのは、無数の大学から自分で選ぶのが面倒だからではないのか。誘惑に負けて行動したり、きちんと考えなかったり、そんな選択も人生にはたくさんあります。人は思っているよりめんどくさがりで間違いを犯すもの…そんな観点から経済学を見てみよう、というのが行動経済学です。
世界でもっともお金の使わせ方がうまい街、といえば、カジノで有名なラスベガスです。カジノでは現金をチップに替えて楽しむので、つい使いすぎてしまうもの。皆さんならゲームの課金に置き換えてみてください。ゲーム内通貨が1,000円あったら、使うことに痛みを感じますか? むしろラッキー!1,000円残っていた、と思うのでは?出費の痛みは、私たちが財布を開いてお金を払うときに生じるもの。だから、企業や社会は消費者の財布の紐を緩めるために、クレジットカードや電子マネー等々、痛みなく出費させる方法を次々と仕掛けてくるのです。行動経済学の視点から、自分自身や財産を守る学びを深めてみませんか。

禿 寿講師

ビジネスコミュニケーション学科|専門分野「行動経済学・実験経済学」

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