仁愛大学【受験の窓】

コミュニケーション学科COMMUNICATION

国際英語コースWeb講義

「賞賛」で仲良くなる
英語学の視点とは?

英語学を通して見るコミュニケーションの世界!

英語学を通して見るコミュニケーションの世界!

『パディントン』という映画を知っていますか?ペルーからやってきた子熊が、ロンドンのパディントン駅で出会ったブラウン一家と絆を深めていく物語です。

ポライトネス理論の研究者、イギリスの言語学者ジェフリー・リーチは、会話の相手への配慮として「賞賛の公理」を論じています。また、アメリカのコミュニケーション学者マーク・ナップは、人間関係の構築および崩壊をそれぞれ5段階で理論化しています。

こうした英語学とコミュニケーション学の視点で『パディントン』を観てみましょう。ブラウン家の一員になりたいパディントンとそれを阻止したい父親のブラウンさん。そんな関係が、ブラウン家に代々伝わる青いダッフルコートをきっかけにようやく動き出します。思い入れのあるコートに対するパディントンの真摯な「賞賛」に心を動かされ、ブラウンさんは初めての「賞賛」をパディントンに贈ります。この「賞賛」の交換こそが、ふたりの関係の深まりを感じさせる言語コミュニケーションです。

たとえ英会話を身につけても、本当に大切なのはコミュニケーションの質。言語コミュニケーションを英語学の理論を通して考える…大学ではそんな視点も身につけてみましょう。

矢橋 知枝 教授
矢橋 知枝教授コミュニケーション学科専門分野「英語学・言語学」
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