栄養・子ども学部健康栄養学科

管理栄養士のフィールドスペシャルコンテンツ〈スポーツ編〉

広がる!管理栄養士のフィールド

スポーツ編

スポーツ競技者にとって欠かせない、健康で強い身体づくり。
そのための、食の専門家による関わりに、近年ますます期待が高まっています。
第一戦の競技者はもとより、成長期のジュニアアスリートにとって食は一層重要。
管理栄養士、またスポーツ栄養医学指導士として、競技者にどう関わっていくのか。
自ら新しい形を模索しながら進む管理栄養士さんの働き方に注目しました。

天谷 佳鈴 さん
管理栄養士/スポーツ栄養医学指導士
仁愛大学 人間生活学部健康栄養学科 2023年3月卒業
(2024年度取材)

栄養学の基礎知識と人とのご縁がなければ、副業という選択もなかった。

献立提供もセミナーも、知り合いから声をかけてもらって実現した仕事。大学時代からバイト先や色々なところで「スポーツ栄養の資格を持っています」と話していたんです。言いふらしておけばチャンスもやってくると思うんですよね。会社では毎日同じ人と仕事をする生活で、時間もなくなります。その点、大学時代は今よりずっと時間があったんだから、昼まで寝てないでバイトしたりもっと人と会っておけば良かったと、今さらながら後悔しています。健康栄養学科で学んだことは、栄養学全体の大切な基礎知識。それがなければスポーツ栄養医学指導士の資格にチャレンジすることも、今の仕事の広がりもなかったのは確かです。

  • 夢への
    きっかけ

    食で身体が変わることを実感!

    小学生からクラブチームで取り組んでいた陸上競技で、高校最後の大会を前に、知り合いの管理栄養士さんに食事指導をお願いしたんです。すると大会で結果が出ただけでなく、自分の身体が変わっていくのを実感。それが、管理栄養士に興味がわいたきっかけでした。あれこれ迷っていた将来の夢が、受験直前に一本化。管理栄養士を目指そう!と決めることができました。

  • スポーツ
    栄養医学
    指導士

    スポーツと関わる働き方を探し、大学生で資格を取得

    大学に入学してから、インスタで実業団チームの食事サポートや栄養指導をしている人を見つけ、スポーツ栄養医学指導士という資格を知りました。就活や学外実習などの忙しい時期でしたが、働き方の選択肢を広げたいという思いもあり、資格取得を決意。2時間前後の動画を約30本視聴しながらオンラインで学び、週末にはオンラインセミナーにも参加しました。さらに、実業団スポーツ選手へのカウンセリングや食事に関するアドバイスを行い、大学3年生で資格認定を受けることができました。

  • ダブル
    ワーク

    スポーツと栄養に関わる副業をスタート

    大学の試験対策講座なども活用し、大学4年生の3月に管理栄養士国家資格を取得。卒業後、副業が認められる一般企業に就職し、スポーツに関わる栄養士の活動を少しずつ始めました。名古屋での研修期間や東京での入社式には、PC持参で献立を作成。会社も副業も1年目なので慣れるまではキツいですが、これからもっと勉強して栄養士の活動を増やしていきたいと思っています。

  • これから
    の展望

    これからの分野だからこそ自分次第!

    副業とはいえフリーランスで始めたため、これでいいのかな?と不安に感じることも多々あります。でも、競技者にとっていかに食事が大切かという認識は、まだ広がり始めたばかり。自分なりの関わり方を見つけていければと思っています。資格を取ったときのように、「今じゃない?」というタイミングが来たら、きっとエイヤッ!とスポーツ栄養士に専念するのだと思います。

スポーツ栄養医学指導士としての活動

  • 献立作成・栄養管理

    高校の女子バスケ部員の寮に献立の提供を行っています。2週間分×3食の献立を作成し、3ヵ月ローテーションの後、次の季節に合わせた献立をまた提供します。最初は栄養数値的に理想の献立を立てていましたが、部員たちの食事傾向や好みによって徐々にアップデート。栄養バランスと、食べたい気持ちに寄り添った献立作りを目指しています。

  • セミナー講師・栄養指導

    小学生の陸上クラブの子どもたちと保護者に向けて、食事の重要性を伝えるセミナーを実施しました。外部講師のセミナーは初めてだったそうで、また来てほしいという声をいただきました。リモートではなく対面で伝えてみて肌で感じたのは、個々人で事情や考え方は違うということ。正解だけでなく色々な選択肢を提示できる、柔軟性と知識の幅が必要だと感じました。

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