情況
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政治運動にメンタルヘルスをよくする効果もあったが、それを安定させるシステムはなかった。むしろ安定させると宗教になる、もちろんカルトという意味である。この点を、新左翼の運動家、東大の助手共闘のリーダーでもあった長崎浩(東北福祉大学元教員)、三脇康生(精神科医、美術批評家)、栗田英彦(宗教研究)、塩野谷恭介(東大宗教学卒、状況6期編集長)と世代が異なる論者で共に討論し考察した。70年代、80年代、90年代、2000年代、そして2011年(震災)以降メンタルヘルスの日本の変化についての参考書でもある。