仏教は心の悩みにどう答えるのか
-
本来の仏教は、自分の心を深く静かに見つめることで苦しみから解放されていく道を示しており、心の悩みを超えるための心理学でした。このことは現代の心理学とつながっているばかりか、むしろ大きな影響を与えているとも言えるでしょう。現代人の心の悩みは、人間関係に始まって、むなしさや生きづらさ、孤独を抱えてしまうこと、それから依存症やうつなどの心の病を引き起こす事態にも広がっています。しかし、そうした悩みに答えていく智恵を仏教は十分にもっているのです。また仏教は、幸せとは何かを追求する福祉心理学とも通じるものがあります。