臨床の時間 素の時間と臨床 九州大学を卒業した精神科医の樽味伸は「素の時間」という概念を作った。これは九州大学の精神科のセンスにより作られた概念である。 東大や京大や東京医科歯科や自治医大では発明され得ない概念である。樽味は33歳で亡くなってしまった。樽味のセンスから今までの日本の精神医学が語りたくとも語れなかった「症状から外れる時間」を明らかにした。これがフランスのトスカイエスやウリやガタリが言いたかった時間である。 三脇康生編 ナカニシヤ出版 2021年刊 心理 附属図書館の貸出状況