青年と雑誌の黄金時代―若者はなぜそれを読んでいたのか
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出版文化の花形であった雑誌。その多くを読者として支えていたのは、いつも若者たちだった。彼らは雑誌に何を託し、そこに何を見ていたのか。また雑誌は彼らに何を与え、何をめざそうとしていたのか。『螢雪時代』に『人生手帖』、『現代思想』から『ロッキング・オン』『ロードショー』に『non-no』『ぴあ』――全盛期を代表する10誌をとおして、時代と青年たちの実像をメディア研究のトップランナーたちが浮き彫りにする。
第5章『ぴあ』を執筆した島岡哉は、地方の読者という視点をメディア研究に持ち込み、福井県内での調査にも基づいて論考を執筆しています。