医療分野
黒田 優希さん
- 2011年3月修了
- 松原病院 勤務
多職種と連携し、
臨床心理的な視点から援助。
今、医療の現場では、1人のクライエントを援助するためにさまざまな職種のスタッフが協力し、その専門知識や技術を活かして働きかけています。そのなかで臨床心理士の担う役割として、心理療法による援助を行うことはもちろん、アセスメントなどを通した臨床心理学的な視点を提供することも求められています。近年、各種心理療法が医療の分野に認知されるようになってきており、その役割は今後もさらに広がっていくでしょう。大学院で学ぶ臨床心理学的な視点を土台として、それぞれの専門分野で技術を磨くことが大切です。
教育分野
白﨑 千恵さん
- 2010年3月修了
- 公立学校スクールカウンセラー、福井県立大学 学生相談室、桑原心療内科クリニック などに勤務
子どもはもちろん、
保護者や教職員の心もケア。
教育現場では不登校や発達障害等の問題も扱いますが、問題行動を未然に防ぐことも大切な仕事の一つ。子どもたちと積極的に関わり、先生方と密に情報交換をして、わずかなサインも見逃さないようにしています。子どもが成長し、変化していく過程を見られるのがスクールカウンセラーという仕事の魅力ですが、保護者や教職員の意思も尊重しながら助言や援助をしていくためには、多様な専門的知識や経験が求められます。心理学を学んだ方はもちろん他分野を学んできた方も、人の心に興味があるのなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
産業分野
宮澤 好美さん
- 2007年3月修了
- 株式会社UACJ 生産本部 福井製造所、福井大学医学部附属病院、ドクターズー などに勤務
早い段階から心のケアをすべく、
企業の中へ。
うつ病や新入社員の離職など、企業における心理的ケアの必要性は年々高まっており、企業内カウンセラーの業務は、心の不調を訴える方への面接や休職者の復職支援、そして社員全体を対象としたメンタルヘルス研修など多岐にわたっています。企業の中に入っていくことで、心の不調を早い段階で防ぎ、働く人たちの健康維持・増進につながればと思っています。職場では心理職が一人しかいないことが多く、迷うこともしばしばありますが、大学院での学びやさまざまな場で活躍している同窓生との語り合いが、私の心の支えとなっています。