※学年は2010年4月現在
看護学校の実習で心理学の必要性を実感し、臨床心理士を目指して大学・大学院へと進みました。院の学びは実践的。具体的なケースについて研究したり、実際に患者さんも受け持ちます。でも、いちばん深く学んだことは「自分自身」でした。他者を知るために自分を知ることは大切。だけど、知れば知るほど「自分とは何だろう」という悩みも募ります。その辛さを克服できたのは、合宿での自己開示。自分の思いを伝える大切さ・受け入れてくれる仲間の大切さを痛感し、他者と関わり理解する上で貴重な体験になりました。人間は誰も皆、とても大切な存在です。良い面・悪い面も含めて自分自身を受け入れたように、相手のことを受入れて大切にしていきたい。そのために、これからも臨床の現場でずっと学び続けたいと思っています。
岸田 恵理子 (大学院修士課程2年生)
福井赤十字看護専門学校卒業後、仁愛大学心理学科から大学院進学
武生高校出身

荒木 結衣 (大学院修士課程2年)
大学院での研究を活かし
心に寄り添える臨床心理士に。
学部の時に心理学科招待講義を聴講し、「回想法」という心理療法があることを知りました。回想法は言葉を介して人生の歴史や思い出を受容的共感的に聴く技法ですが、言葉の代わりに「音楽」を用いることができないかと考えました。高齢者の方は音楽を手がかりとして昔を思い出すことが卒業研究で認められ、現在は音楽聴取によって昔を回想することが心身にどのような影響を与えるのかについて研究しています。研究場面でも講義や実習で学んだ心理的援助の在り方や知識などが役立ち、高齢者の方と接する時は学部の時よりもその方の思いや人生に触れることができるようになりました。今後は、高齢者の方の心に寄り添える臨床心理士を目指し、大学で学んだことや研究の成果を認知症・介護予防の実践に活かしていきたいです。

黒田 優希(大学院修士課程2年)
医療の現場で患者さんの
「いのち」「こころ」と向き合う。
カウンセリングの現場を体験できるのは大学院の学びの魅力。福祉施設、中学校、病院という学外施設でも実習しましたが、そこでは、テキストの知識だけでは通用しない現実も学びました。3つの実習の中で私が最も興味を抱いたのは病院です。病院にはさまざまな患者さんがいますが、テキストの症例にぴったりあてはまる人はいません。型どおりの知識では対応しきれないのです。医療の現場では、そんな患者さんに対して、医師や看護師などの専門家が連携して治療にあたる「チーム医療」が進んでいます。臨床心理士もその一員。医学・薬学・看護・法律など、心理学以外にもさまざまな知識と幅広い視野が求められますが、遣り甲斐も大きい。将来は病院で活躍する臨床心理士を目指しています。

石田 悠(大学院修士課程2年)
こころを表現するプレイセラピー。
「遊び」の意味を考える。
自分の気持ちをうまく言葉にして伝えられない子どもが、カウンセラーとの遊びを通じて思いを表現するプレイセラピー。例えば人形遊びでは、子どもは人形に自分自身を重ねることで本当の思いを表現する場合があります。あたりまえのことですが、子どもたちは一人ひとりみんな違う。プレイセラピーでも、遊ぶ気満々の子もいれば、何もできずに立ちすくむ子もいるなど、子どもによって遊び方が違うのは興味深いところです。そんな子どもたちの個性に合わせて、「この人なら安心できる」と思ってもらえるように、子どもの気持ちを感じとり接することを大事にしています。子どもたちと接する時間は、新たな発見の連続です。卒業後は児童心理にかかわる仕事に携わりたいと思っています。


















