
新入生の諸君、仁愛大学入学おめでとうございます。仁愛大学は人間学部と人間生活学部の二つの学部があり、どちらも人間という言葉がついているように、人間を対象にして種々な事柄を学ぶ場であります。人間の特徴は考えるという機能が他の生物より著しく発達していることです。本学は仏教思想に基づく人間形成を大切にする大学であります。仁愛の「仁」は、自己を少し抑制して他者への思いやりを持ち、協調性を保つことであり、「愛」は、人間やすべてのものに対するいつくしみを意味します。最近のように科学が余りにも進展し生命の尊厳をも冒しかねない時代に歯止めをかけるにはヒトの心しかないと思います。
人生にはいくつかの転換期がありますが、諸君にとって今回の大学入学は非常に大きな転換期であると思います。これまでは、先生から単に授業を受け知識をつけてきた、いわゆる受け身の勉学が大部分であったと思いますが、大学では主役は諸君自身であり、自身の自由な発想で学んでゆくことになります。我々教員は諸君の自ら学ぶ学問を行う上で手助けをするにすぎませんが、仁愛大学の全教員は全力を尽くして諸君の学問の進展に手助けをいたします。
最後に、ここ福井の地には、隠れた優れた風土があると私は考えております。福井県の県民性は控えめで親切であると思います。諸君はこの良さを再発見して、有意義で楽しい学生生活を過ごしていただくことを心から願っています。
学長 糸川 嘉則


















